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こんにちは!うるま市江洲・宮里エリアにあります学習塾ベンガルです!
生徒と、またわが子と接している時に、言葉がけに迷ったり悩んだりすることってありますか?
僕はよくあります
ことばがけで大きく変化するのが子どもや人間の面白いところ。それだけに慎重になたり、悩んだりすることはよくあります。
そこで本日は「やる気」や「成長する人の考え方の根本」についての本を読んだので、そこで学んだ内容をご紹介いたします!
本書では2つの「考え方(マインドセット)」について書いています。
2つのマインドセットとは
硬直マインドセットとは、じぶんの能力や才能はずっと「変わらない」と考えること
しなやかマインドセットとは、人間の能力や才能は努力で「変わる」と考えること
すごく当たり前のことのように思いますが、大きなちがいを生み出していきます。
(しなやかマインドセットとは)人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができるという信念だ。持って生まれた才能、適性、興味、気質は一人ひとり異なるが、努力と経験を重ねることで、だれでもみな大きく伸びていけるという信念である。
『マインドセット 『やればできる!』の研究』キャロル・S・ドゥエック(2016/草思社)P13・14 ※( )内はベンガルで補足した
たとえば何か失敗をした時、どう考えるか。2つのマインドセットで反応が大きく異なってきます。
硬直マインドセットの子は、失敗した時にじぶんを「全否定」されたように感じてしまいます。
「能力は変わることはない」と考えてしまうため、現状が「すべて」になってしまうから。これから「成長していく」というところまで想像ができません。
しなやかマインドセットの子は、失敗した時に落ち込みますが、じぶんを「全否定」されたとは感じません。
「能力は磨けば変わる」と考えるため、現状が「すべて」ではなく「これからの成長」も想像できるからです。
つまずいた後の立ち直りこそ「しなやかマインドセット」になってほしいガル
能力を固定的に考える世界では、つまずいたらそれでもう失敗。(中略)能力を固定的に見る世界では、努力は忌まわしいことである。
同書P23
能力は伸ばせると考える世界では、成長できなければ失敗。(中略)能力は伸ばせると考える世界では、努力こそが人を賢く、有能にしてくれる。P23
同書P23
1人の人間の中にもこの2つの思考が存在します。勉強に対しては○○、仕事に対しては□□といった風にそれぞれの場面によっても変わってきます。子どもたちも僕たちもじぶんのマインドセットがしなやかに成長思考になっているかをふりかえっていく必要があります。
考え方というのは本人だけで作るものではありません。
そこには必ず環境や人間関係との相互作用があります。
子どもたちにかける言葉に、マインドセットのメッセージが潜んでいます。
たとえば、子どもがテストで100点をとったとしましょう。
その時どう声をかけますか?
よくできたね!頭いいね〜(´∀`)
満点!センスがいいね!
こういう言葉をかけることってよくありますよね。
実際、僕もそういう言葉をかけていたこともあります。
実は、これらは硬直マインドメッセージになっています。「能力は固定的で変化しない」というメッセージです。
え?そうなの?
「頭がいい」→すでに高い「能力」がある
「センスがいい」→生まれ持った「センス」がある
これらの考え方が行き着くのは「頑張らなくてよい」という努力の軽視。
努力があってこそ能力が高まり、維持できます。努力があってこそ、センスや才能が開花します。
その点を見落としたメッセージになってしまいがちなのです。
こういう思考にハマってしまうと、テストや発表会、競技会が「じぶんのセンスを評価する場」に成り下がってしまいます。
好成績をおさめ続けられればよいけど…
良い点が取れなさそうな時、勝てなさそうな時に挑戦しなくなってしまいます。
硬直マインドセットにとっては本番は「能力・センスを証明する場」なので証明できなさそうなことをわざわざやる意味がないのです。
何気ないことばのかけ方ですが、気をつけていきたいものです。
ある種のほめ方ー知的能力や才能を愛でるほめ方ーだけはやめた方がいい。
同書P257
ではどういうことばをかければ良いのか。
僕たちは「努力」を評価することばもかけられます。
たとえば、発表会で入賞したとき
よくできたね!すごく練習してたからね!
よくやった!良い取り組みの成果だね!
という風に言葉をかけることもできます。
これらのほめ方は「努力」や「がんばり」に対して向けられています。
すばらしい成果の影にある「がんばり」と「工夫」に対して意識を向けてあげることが大切です。
うまい方法で粘るづよく勉強や練習を重ねて何かを成しとげたことをほめればいい。P257
同書P257
この本では子どもたちを2つのほめ方に分け、その後の成績の伸びを見るという実験をしています。
悪魔の実験だな
「まあ、8問正解よ。よくできたわ。頭がいいのね」といったぐあい。(中略)もう一方のグループでは、その子の努力をほめた。「まあ、8問正解よ。よくできたわ。頑張ったのね」といったぐあい。
同書P94
グループ分けの時点では、2つのグループの成績はほとんど同じだったそうですが、ほめ方を分けたあとには差がつきはじめたそうです。
能力をほめると生徒の知能が下がり、努力をほめると生徒の知能が上がったことになる。
同書P95
頭の良さをほめると、学習意欲が損なわれ、ひいては成績も低下したのである。
同書P255
叱ったり無視したわけじゃないんですよ?
けなしたり、ぐちぐち何かを言ったわけでもないんですよ?
どちらも「ほめた」んです。
ほめたのに、成績の伸びやその後の姿勢に違いが生まれてくる。小さな言葉がけの違いが大きな
「結果」ではなく「過程」、「能力」でなく「努力」に対してことばをかける。この本から学べる言葉がけは、この一点に絞られるでしょう。
人はがんばれば伸びると信じることガル
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