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【読書ログ】まとめ読み!三浦しをん

こんにちは!うるま市にあります学習塾ベンガルです!

受験が落ち着いた春先は、心を洗うような小説を。てことで三浦しをんを書棚から引っ張り出して読んでいます。

いくつかおすすめいたします( ´∀`)

目次

『舟を編む』

辞書作りへの静かな情熱に胸を打たれる一冊。

辞書に惹かれてことばの本質に迫ろうとする者たちの静かな熱さに満ち満ちています。

それぞれの性格やキャラクターの垣根を超えて辞書への熱狂とことばへの執念が伝播していくさまはまさに鳥肌もの。

ことばの天才、辞書作りに人生を捧げる者、そして辞書なんかに興味のない者。すべての登場人物が辞書に、そして言葉に魅了され、辞書作りがどんどん深まっていきます。

作品の一節を引いてみたいと思います。

死者とつながり、まだ生まれ来ぬものたちとつながるために、ひとは言葉を生みだした。

『舟を編む』本文より

ことばといえばコミュニケーションの道具ですが、「今生きている人間」とのコミュニケーションをイメージしがちなもの。

でも、ここに書かれていることは、それだけではありません。

それだけではなくて「すでにここにいない者(死者)」や「これから生まれる者」とのコミュニケーションですら可能にする道具なのです。

辞書づくりに携わる者たちがいかに深い射程でことばを捉えているかが伝わってきます。ことばへのラブレターともいえる、名作。

著:三浦 しをん
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『まほろ駅前多田便利軒』

直木賞受賞作で映画化された作品です。

まほろ市という架空の街の駅前にある便利屋に持ち込まれる事件の数々。

チワワを預かる。小学生の塾の送迎。納屋の整理とバスの運行表の監視…などなど

いずれの仕事も思わぬ事件に発展。飼い主はバックれますし、小学生は生意気だったりします。笑

過去に傷を負った二人の人物の妙な絆と再生の物語。登場人物のキャラが立っていて、中学生でも手に取りやすい内容です。

(すこしばかり大人な内容も入っていたり、そもそも作中で煙草吸いすぎなんですけども…笑)

メインキャラクターである多田と行天は、過去にさいなまれながら生きています。どこか二人とも暗いんです。おじさんというのはそういった業の深い存在なのです。笑

今度こそ多田は、はっきり言うことができる。

幸福は再生する、と。

形を変え、さまざまな形で、それを求めるひとたちのところへ何度でも、そっと訪れてくるのだ。

『まほろ駅前多田便利軒』本文より

スリリングに展開するストーリーとはちがって、意外と人の幸福や幸せについてのお話だったりもします。

過去にさいなまれ、暗く現実に影をおとしているおじさん二人の青くさい姿にひきこまれる作品です。

著:三浦 しをん
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『まほろ駅前番外地』

『まほろ駅前多田便利軒』の番外編にあたります。

サブキャラクターといえる人物たちの外伝にあたる内容です。

こちらもおもしろく読めますが、前作を読んでからの方が楽しめるかもしれません( ´∀`)

俺たちの背後には、俺たちを常に暗く照らす太陽がある。

(中略)

おまえの小指はくっついたじゃないか。「すべてが元通りとはいかなくても、修復することはできる」。かつておまえは、俺にそう言ってくれたじゃないか。どうして、自分にだけはそんな日は来ないと思うんだ?

『まほろ駅前番外地』本文より

『仏果を得ず』

人形浄瑠璃である「文楽」を題材にとった作品。

若手の「語り」である健(主人公)が、さまざまな人間模様の中で文楽への理解と愛情を深めていきます。

文楽を見たことのない人でも親しめる一冊。人形浄瑠璃という伝統芸能の奥の深さや、関わる人の狂気にも似た想いが浮き彫りになっていきます。

これが劇だ。時空を超え、立場の異なる人々の心をひとつの場所に導く、これが劇の力だ。

『仏果を得ず』本文より

時間も空間も関係ない。生まれや育ちも関係ない。文楽の前ではすべての人が同じ世界を見、同じことに涙する。

250年以上ずっとつないできた伝統の厚みと気概を感じることができる一冊です。

著:三浦しをん
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本日は三浦しをんさんの作品を紹介してみました。

軽やかなストーリーの中に、深いテーマが織り込まれていて何度も読み返したくなる本が多いですよ。作品ごとに文体がかなり違うのも驚きです。

今回は読んでないんですけど『風が強く吹いている』も小中学生におすすめです( ´∀`)

著:三浦しをん
¥902 (2021/09/27 11:32時点 | Amazon調べ)

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