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こんにちは!うるま市にあります学習塾ベンガルです!
書店などでも店頭に必ずといっていいほど並んでいる『スマホ脳』を読みました。
2020年後半に発売され、大きな反響を読んでいるようです。インパクトのあるタイトルと帯なので見覚えのある方もいるかもしれません。
スマホとの付き合い方のヒントとなることがたくさん書かれていたのでシェアします。
以前も内容にふれた記事を書いていますので、そちらもどうぞ。
といった感じでしょうか。
スマホについての本でありながら、脳科学や精神医学を軸とした人間観の面白さがあってどんどん読み進めることができます。
スマホを何となく手に取ってしまう原因を脳の仕組みから解き明かしていきます。
人間が2万年かけて経験してきた環境と現代社会が明らかに違うこと。これは知っておいて損はないでしょう。
勉強には「集中力」が必要ですが、もともと人間は注意散漫なものです。
目の前のどんぐりに集中している間に後ろから敵が迫ってくるのが自然界の厳しさ。注意散漫で四方に気が散っている方が命を守れるんです。注意散漫さこそ、生きる力なんです。
命を守るために進化してきた人間の「注意散漫さ」が、裏目に出てしまっているのがスマホと勉強です。今では集中力こそが生きる力なんです。
「気が散る=周囲に注意する」という脳の反応が、現代社会ではバグになってるわけです。
しかもそこにスマホが、気にさせてくるという地獄絵図。
集中を分散させ、現れるもの全てに素早く反応すること。人口の半数が10歳前になくなるほど危険だった時代に、それは決定的な違いだった。脳はそうやって進化してきたのだ。
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン(新潮新書/2020)P90
スマホを無視して目の前の物事に注意を向け続けるには努力がいります。
人間の脳は、興奮作用のあるドーパミンを生成します。
ドーパミンは「何に集中するか」を選択させます。集中すべきものに興奮するようになっているのです。
スマホの通知が鳴ると、ドーパミンが生成され、注意を向けてしまいます。通知にドーパミンが出るばかりか、スマホを見ただけでドーパミンが出るらしい。脳汁ダラダラなんです。
ドーパミンを出してくれるスマホ(と通知)を無視することに脳の容量を使ってしまいます。
こんな実験が紹介されていました。
米国の研究で、被験者に集中力の要る難しいテストをさせた。被験者の一部には、テストの最中に実験のリーダーからメールが届くか電話がかかってくるかしたが、それに返答したわけではない。 それでも、メールや電話を受けた被験者の方が多く間違えるという結果になった。実に3倍も多く間違えたのだ!
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン(新潮新書/2020)P95
無視すること自体、努力が要るんです。ドーパミンを無視するわけですから。脳はそこにエネルギーを使ってしまう分、活動の精度が落ちてしまいます。
スマホは脳をハッキングして人間の行動へ巧妙に入り込んでいます。(スマホのアプリのアイコンも「気になる色」「押したくなる色」になってるみたいです…ε-(´∀`; ))
意識的にコントロールすることが鍵になってくるでしょう。
特に中高生は勉強時のスマホの扱い方を考えておくべきです。お家の方も一緒に話しておきましょう。
茂みでガサガサする何かを見つけようとするのと同じようにスマホの通知やSNSのいいねを気にしてしまう。それが人間です。
勉強中に通知音がピコピコ鳴ってる状態での集中はありえません。勉強中にスマホを横に置いてるだけでも、気になってしまいます。メッセージのやり取りをしながらの勉強は無理でしょう。YouTubeを見ながらの勉強も全く頭に入ってないと思ってOKです。スマホを近くに置いてるだけでドーパミンダラダラ出るので気が散ってしかたありません。
そんな状況で戦うのは、なかなか大変です。
実際的に遠ざけるなどの「距離のコントロール」こそが有効でしょう。
手元に置いて戦うより、通知を消して遠くに置いて逃げる。逃げて勝つがベストな気がしています。
特に自宅でのコントロールが大変そうです。ご一読の上、ぜひ考えてみてください(´∀`)
本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。
ベンガルの生徒たちへも資料を配布しなければ…(´∀`)
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