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こんにちは!うるま市江州・宮里エリアにあります学習塾ベンガルです!
昨年話題になったアンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書/2020)を読み終わりました。
読んでいますと興味深いことが書かれていました。
それが「デジタル性健忘」というものです。
なにそれ?
「グーグル効果」と言ったりもするようですが、ごく簡単に言ってしまえば「保存してしまうと、脳は覚えようとしなくなる」ということ。
なんでもデジタルに保存してしまうことで脳が覚えようとしない。記憶として残らないことを指します。
なるほどな
Google効果とかデジタル性健忘と呼ばれるのは、別の場所に保存されているからと、脳が自分では覚えようとしない現象だ。
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン(新潮新書/2020)P104
写真に残したり、文章として保存したりすることで覚えなくなってしまう。というか、覚える必要がない。覚えなくてよいと脳が思ってしまうということです。
(脳が思ってしまうというのも変な話ですが…)
本書に
脳は情報そのものよりも、その情報がどこにあるのかを優先して記憶する。
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン(新潮新書/2020)P104
とあるように、脳は情報のありかがわかれば覚えるエネルギーを使わなくて済むわけです。
脳は節約家で省エネ運転を心がけているようです。
またこんな実験もあるようです。
ある実験では、被験者のグループに美術館を訪問させ、何点かだけ作品を写真撮影し、それ以外は見るだけにするよう指示した。
〜中略〜
判明したのは写真を撮っていない作品はよく覚えていたが、写真を撮った作品はそれほど記憶に残っていなかったことだ。 パソコンに保存される文章を覚えようとしないのと同じで、写真に撮ったものは記憶に残そうとしないのだ。脳は近道を選ぶ。「写真で見られるんだから、記憶には残さなくていいじゃないか」
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン(新潮新書/2020)P104
スマホで撮ったものだけを覚えていない。保存した瞬間に脳が記憶モードを切ってしまう。
人間の脳は不思議なものですね。
さて、この部分を読んで考えていたのは「覚えようとする努力」について。
たとえば英単語の読み方や意味。
これらは簡単には覚えられるものではありません。で、わからない単語に出会うと、前のページから探しちゃう。で、見つけちゃう。で、それをくり返す。で、覚えていない。
単語の意味は覚えていないけど、どのページのどの辺に載っていたかは覚えている、ってことありませんか?
あるな…
これって本で指摘されている「情報のありかを優先して覚える脳の特性」そのものだと思います。
調べれば調べるほど、脳は手を抜きはじめるのかもしれません。「◯○ページの右上あたりに載ってるから、覚えなくてもいいんじゃね?」という風に。
一度覚える作業を入れる方が賢明ですね。記憶を残そうと努力することで定着ははやくなります。勉強はあくまでも「じぶんでじぶんをテストするように行ってほしいと思います。
なんとなく惰性でやっていると、いつの間にかなまけてしまう結果になるかもしれませんε-(´∀`; )
さて本日は本を読んでおもしろかった部分からの着想のご紹介となりました。勉強のヒントになれば幸いです。
本日もお読みいただきありがとうございました(´∀`)
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