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【実録】緊急オンライン授業!~授業実践編~

こんにちは!うるま市で開校予定の学習塾ベンガルです!

全国の学習塾で急速にオンライン授業化が進んでいますが、勤め先でもオンライン授業を実施しています。その中で気づいたことを残しておきたいと思います。

目次

授業冒頭

オンライン授業で難しいのは、生徒が視聴者に変わってしまう点

教室という、熱量とある程度の強制力が効くリアルな場があっても傍観者になる生徒はいます。オンラインになるとなおさらのこと。ここではいかに「当事者意識」「参加している感」をもってもらえるかを並べておきます。

名前を呼ぶ

授業冒頭では出席をとります。生の授業ではしないんですけど、一人ひとり名前を呼んでリアクションしてもらいます。いるかいないかを画面越しににでもしっかり確認する。しようとしていることを伝えることが大事です。リアル授業とオンライン授業の違いはこの「存在承認」が与えられるかどうかという点が大きいです

画面をON

存在承認の一環として生徒の画面をONにするよう声をかけています。もちろん生徒のリアクションがなければ授業を進めづらいことはありますが、それだけではないですね。

県内の予備校に勤めていた時に3校舎を同時に結ぶ「遠隔授業」をしていました。その時は接続先の生徒の反応は見えないわけなんですが、授業自体はそこそこできます。そこそこアンケートなんかでも良い評価はもらえます。演じ方に少しコツがあるだけです。

でも、中学生と授業する今はちょっと違う。「良い感じの授業」でなく、コミュニカティブかどうかが大切だと感じています。そのための画面のONです。

現在、オンライン授業の時の画面のONは強くは求めておりません。1ヶ月以上のオンライン授業での画面に家が映ってしまうことの負担を考えてのことです。授業時のコミュニケーションはチャットとスタンプ、音声でのやりとりで担保する形にしています。(2021.9.30 追記)

授業中

オンライン授業では単調さや疲れからどんどん「飽き」が来ます。それを避けるためにちょっとした変化をつけることを意識しています。

元ベンガル

飽~きが来~た~♪ 飽~きが来~た~♪ ど~こ~に~来た~?

ベンガルマン

……。

ポモドーロテクニック

今日はポモドーロテクニックで進めました。ポモドーロテクニックとは「25分やって5分休憩」で進めていく勉強法(仕事術)です。具体的にはタイマーをセットし解説や問題演習をスタート、タイマーが鳴れば5分お休みというように進めていくだけです。「50分やって10分休み」と同じ時間配分ながら、ダレる時間が少ないのが心地良いかと思います。

これを導入しようと考えたのは、自分がサポート役として仲間の講師の授業を毎日4時間ほど視聴していたからです。見ているとわかるんですが、結構きつい。スマホやパソコンの画面をじっと見続けますし、聞き漏らしてはいけないという緊張感からいつも以上に疲れもたまります。背中もバキバキです。

ポモドーロテクニックで25分に1度休ませて体を動かすきっかけを作っています

画面共有でスライド

これは「飽きの防止」のためのもの。ホワイトボード一辺倒だと字が見づらい場合もあるだろうと思って用意しました

何よりノートに写しやすそう!

いい感じです。作るのには時間がかかりますので僕はスライドはポイント(公式や文法)の紹介、問題を見せる時に使ってるぐらいです。

「前回のおさらい」の時には前のスライドを出せば良いのでストックが増えると楽も増えます

全編パワポで用意することも考えましたが、時間的制約と何より「それはそれで飽きそう」な感じがしてやめました。

ベンガルマン

ちょっと時間がかかりすぎる…

はりきりとメリハリ

テンションは2倍にしてはっきり伝えることを意識しています。 音声が聞き取りづらいこともあってどうしても声を張りがちなのがオンライン集団授業です。 テンションは2倍にしますが、ローなときはローのままにしておかないといけません。ローの時まで上げちゃったらメリハリがなくなってしまいますから。

声のメリハリだけで授業の雰囲気を伝えなきゃならんので、雑談やリラックスタイムの場合にはゆるっとした声で話すことも大切です。画面に近づいてヒソヒソするのもすごく効果的だと感じています。

元ベンガル

あと一言を短かく、はっきりと。通信状態悪いと聞こえづらいことも考えて。

内容は少なく、問題は多く

ここがオンライン授業の難しいところだと感じています。いつもの授業の半分ぐらいしか進んでない気がします

伝える作業が多くなってしまって「演習量」が減ってまっているのが現在の段階です。課題や宿題のLINE提出、進捗管理などを別に行う必要があるのではないかと感じています

ベストプラクティスはない

それぞれのベターを

いまこの状況でのベストプラクティスはまだ見えません。オンラインへの移行自体にも大きな落とし穴が待っていそうな気がします。

たしかに1年たって2年たって振りかえった時にベストなものは見えるかもしれません。それは後になってわかることです。今は自塾のベターを実践してそれを共有していくしかないんじゃないかなって思います。やってみるとデバイスの問題、Zoomの機能の限界、Wi-Fiの問題、教材配布の問題といろいろ出てきます。

それでも昨日よりは今日が良いっていうベターを積み重ねることで前に進むしかないでしょう。

それぞれのカラー

オンライン授業にもその塾のカラーが出ます。オンラインとは言え、講師が立って(もしくは座って)話しかけるわけです。そうするとその塾らしさが表れてきます。生徒との関係性が出てきます。

授業の進め方、教材の選び方、時間の切り方、そもそもオンライン指導にするかどうかまで含めてその塾のカラーが出てきます。オンライン授業にするからといって塾の何かが変わるわけではありません(変わるだろw)。オンライン授業はアクセサリーみたいなもので、塾と生徒を輝かせるためのものに過ぎません。嫌だったら着けなければ良いのです。このあたりはもう一度かみしめてオンライン授業に臨みたいと思います。

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