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【おすすめ本】浦上大輔『PEP TALK』『実践!PEP TALK』

こんにちは!不動産サイトでうるま市の情報をくまなく見てる学習塾ベンガルです!

今日は塾講師や保護者向けにおすすめできると感じた本を紹介いたします!

浦上大輔『PEP TALK』『実践!PEP TALK』

目次

PEP TALKの概要

PEP TALKとは?

スポーツ選手を励ますために指導者が試合前や大事な練習の前に行う短い激励のメッセージのことを指します。上記の2冊ではスポーツに限らず、ピアノの発表会、得意先でのプレゼンテーションの直前など、様々な「大事な場面での声がけ」として広く応用できるものとして紹介されています。

スポーツ映画などで試合前にコーチが熱いメッセージを送り、不安に満ちていたチーム内の雰囲気を一つにまとめ、士気を一気に高めるシーンがありますよね。なんかあっついやつあるでしょ?まさにあれです。

語源はpep(元気)、pep up(元気づける)という言葉から来ています。

PEP TALKするとどんな効果が?

  • 不安が取り除かれる
  • 集中できる
  • 良いイメージをもって本番に臨める
  • 自信が引き出せる
  • チームの結束が強まる

などが挙げられます。

本番前、試験前、試合前などは緊張感が高まり、失敗への恐怖と不安に押しつぶされそうになる瞬間です。そういった状態で本来の力を発揮するのは難しいもの。より力を発揮しやすい状態へと導く。それがPEP TALKの効果です。

緊張感が完全に取り除かれるわけではありませんけどね、ほどよく力を発揮できる状態になる感じでしょうか。

PEP TALKは使いやすい

本日ここでご紹介しようと考えたのは、僕自身が意識して言葉がけをする上で「これ、かなり使いやすい!」と実感しているからです。ぱっと思い浮かぶだけでも

  • むすめに宿題を促す時
  • むすめのストライダーのレース前
  • むすめがお家で何かやらかした時 笑
  • 生徒の高校入試前の「激励会」
  • 生徒への入試前のお手紙
  • 生徒が模試前に不安で泣き出した時

日常生活の中で、仕事として生徒と関わっていく時。およそ子どもと接する際にはむちゃくちゃ使える場面が多い。毎日がPEP TALKと言っても過言ではありません。

次に示すPEP TALKの方法には、コーチングの技法、ステップも取り入れられています。教育コーチングを訓練してる人にとってはかなり親和性の高いものです。コーチングに興味あるけどいまいちわかんないっていう人も、PEP TALKを実践することでコーチングに近いものが提供できるので超絶に推せます♪

PEP TALKの方法

PEP TALKには4つのステップがある

PEP TALKは4つの以下のステップで構成されます。

STEP1:受容(事実の受け入れ)

目前の状況と感情を受け入れます

状況は客観的なものです。「今日は決勝戦だ」「発表会だね」などの類です。「相手は手ごわい」などの負の部分も含めて互いに確認していきます。ドライにフラットに確認していく場面です。

感情は主観的なものです。相手の気持ちをそのままに受け入れることを心がけます。自分の気持ちを伝えるのでなく、相手の言葉をそのまま受け入れるぐらいの姿勢で接します。ここでもネガティブな感情があふれることがあります。泣き出す子もいます。それもそのままに受け入れます。泣かせてあげるぐらいの度量が必要だと思います。どしっと構えていきます。

STEP2:承認(とらえかた変換)

相手の見方、考え方を広げるアプローチです。失敗や敗北にばかり目が向いている相手に、違った見方を提案します。2つの方法が紹介されています。

逆転の発想=今まですごく頑張ってきたね。だからこそ、緊張するんだね。本気になってる証拠だよ。

あるもの承認=相手の方が強いという声がある。とはいえ、俺達には絶対に負けないチームワークがある。

「だからこそ」「とはいえ」というパワーワードが紹介されていました。実感としては超絶に使いやすいです。焼き肉のたれレベルで色んなものに応用できます。土井さんもびっくりです。

STEP3:行動(してほしい変換)

ここでは、して欲しい行動をシンプルかつ強い言葉で言い切ります。「思い切って楽しんでこい!」「集中しよう!」などシンプルで強い言葉をかけます。注意点は以下の通り。

「~するな」という悪魔の呪文

緊張するなと言うと「緊張してる自分」をイメージして余計に緊張します。ミスするなというとミスばかり気にして縮こまってしまいます。「丁寧にいこう」「楽しもう」とポジティブに言葉をかけます「~するな」は「~してる自分」に近づける悪魔の呪文です

受験生に「計算ミスするな」「緊張するな」「お前は凡ミスが多い」と試験会場で熱く語ってる塾の先生を見かけたことがあります。気持ちはわかりますが、「丁寧に解こう」「落ち着いて深呼吸して行け」「確認は必ずしよう」という風に声をかけたいものです。

②「結果」より「行動」

「勝ってこい!」「合格してこい!」と送り出すことは悪くないと思いますが、何をすればいいのかわかりません。勝利、合格、成功という結果に捉われて逆に不安がぶり返してくることも。成功につながる「行動」を促してあげましょう。「ゆっくりピアノまで歩いていこう」「プレゼンが始まる前に会場全部を見渡してみよう」「試験5分前には鉛筆と消しゴムの確認をしよう」など行動にフォーカスした言葉をかける感じですね。

STEP4:激励(背中のひと押し)

最後に、背中を押してステージに送り出します。

激励系=「さぁいってこい!」

見守り系=「先生がついてる」

これは相手のキャラによります。場面にも依存します。今、目の前の流れと相手のようすでどちらがハマるか感じながら声をかけます

PEP TALKで大切なこと

子どもとの信頼関係が築けているか

本書の中で印象的だったのは相手と信頼関係が築けているか」という部分です。

上記のようにまず「受容=事実の受け入れ」を行います。

いま子どもが抱えている気持ち、「失敗が怖い」「負けると恥ずかしい」「もっと練習すればよかった」「どうせできっこない」などの負の感情を受け入れていきます。「相手の方が強い」「課題局が難しい」「試験の倍率が高い」「模試でいい点がとれない」というネガティブな状況を互いに認めていきます

いったん心理的に下がっていくわけです。共に落ちていく。

そのために強い信頼関係が結ばれていることが大前提になるのはおわかりだと思います。バンジージャンプのようなものです。深い谷間へと落ちていく。その時「私をつなぐこのロープは絶対に切れない」「このロープはこの人が必ず引き上げてくれる」という無条件の信頼が絶対条件になります。子ども達に対して日頃から信頼に足る言動を心がけてきたいところで(俺できてるのか?www)

おわりに

自分をまずPEPしよう

今日はPEP TALKについていろいろ書きました。最後に教育コーチとして、親として大切にしていることを書き添えておきます。まずは自分を励まし、受容し、承認していくことです。ぼくは、親として講師としてコーチとして数えきれないほどの失敗を重ねてきました。そしてこれからも重ねていくことでしょう(重ねたくはないですが…苦笑)

それでもまず、じぶん自身を承認し受容していくことじぶんという存在の価値を信じていること。これが一番大事です。

浦上さんの書いたこの本にも「まずは自分をPEPする」とあります。案外、この本を読んで一番大事なのはこの部分なのかもしれないなと思いました。

著:浦上大輔
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ではでは今日はこのへんで。以下の記事もお楽しみください♪

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