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こんにちは!うるま市江洲、宮里、高江洲エリアの小学生の通う、学習塾ベンガルです。
小学生クラスには、週に30分程度の「読書クラブ(仮)」という時間があります。これは読書をきっかけとして「ことば」について学んでいく時間です。
必ずしも「読書」に限ったものではありません。「書くこと」の活動も取り入れており、自己表現の発端となることをめざしている時間です。
その意味で「ことばクラブ」「ことばタイム」「日本語であそぼ(←パクリ)」のようなネーミングに変えようかと思っています。
良いネーミング探してるガル!
先日も作文を書いてもらいました。
細かいことを話す前に、子どもたちの名作をすこしだけお見せしたいと思います。以下、いずれも冒頭部分です。
『おれはだれ?』
今から、この物体をあててもらうたびに出る。おれは、こわい。いつもおこっているような顔になる。目力もすごいし、いあつかんもある。でも、おれは本になっている。その本はとても人気だ。そして、おれは赤のイメージがだ。ひかりかがやいているみたい。きれいだ。
『無題』
この物は、丸くて、赤くて、顔があります。ほとんどが赤色です。くろいろのせんがあって、ひげとかがくるんとしています。くちをとじて目のまわりが赤いので、もえているようなかんじです。
『いつもぼくは…』
いつもぼくは赤色。かおのまわりに、金色のタトゥーがはいっているが、せなかにはない。ちょっと顔はいかつくておこっているかんじだから、いつもはしっこにおかれている。
「この物体の紹介」
この物体は、赤く丸い体をしていて、顔の下に「必勝」や金色のもようが入っている。さらに目の周りがオレンジ色に染まっていて、他にも黒いもようが入っている。手や足はなく、丸みがある。この物体は、願いがかなうと両目があくことになっているため、願いや目標を立てて両目のがあくように頑張る事が多い。
どうでしょう。独特な雰囲気の文が並びました。おもしろいですね。
ところで、何について書いているかわかりますか?
ん〜何だろう…赤いもの…
実は…
教室に置いてある「だるまさん」です!
教室にあるだるまさんを題材に書いた文章です。ひげとか赤というヒントがあったので、それでわかった人もいるかもしれません。
タイトルの○○○さんというのはだるまさんのこと( ´∀`)
この作文のルールは、ひとつ。「だるま」という言葉を使ってはいけない、ということ。
道理でつかみにくいわけだ!
僕たちがものを見るというのは、ほんの瞬間的なものです。何かをじっくり観察したり、見ながら考えたりすることはなかなかありません。
変てこな赤いものも「だるま」という一言で片付けています。
この、簡単にすましちゃう作用こそ言葉のはたらきです。ことばは思考の時短テクなんです。いちいちすべての物とピュアに向き合ってたら、生きるの大変になりますから。
でも、書くというのは一言ですますわけにはいきません。物そのものと向き合って、じぶんの内面を探ることが出てくるわけです。時短するのは難しいってわけです。
てことで「だるま」というワードを使わずに、物そのものと向き合って書いてみるという時間を作ってみました。先ほどの文章は、それぞれが向き合った結果です。
30分程度という限られた時間でも子どもたちはどんどん書いてくれます。少しずつではありますが、鉛筆も動くようになってきています。
書くことのブレーキをなくすこと。
今はそれを重視しています。「これ、書いていいの?」「こんなこと書くと変じゃない?」というブレーキは、年齢が上がるにつれ出てきて、どんどんと書くことが難しくなっていきます。
考えていることをすぐに紙の上にのっけてしまうこと。そのスタート地点にまで戻ることで、鉛筆の初速を上げているところです。
(時間をかけて、うんうんとうなりながら考える時間もどこかでとりたいな〜と思ったりもしている)
これからも少しずつ書くことで前に進んでいけたら良いなと思っています。
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