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絵の見方がまるわかり!『絵を見る技術』がおもしろい!

絵を見るのも好きなことから絵画の本もちょくちょく読んでいます。

いつか見たいと思っているのがゴーギャンの『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』。

こじらせている感じのするタイトルこじらせている感じのする絵が好きです。

ポール・ゴーギャン 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 (1897)
パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集 より)

ここに貼ってみるとどことなく気味が悪い絵ですね。笑

元ベンガル

そんなのが見たいのかよ。笑

ベンガルマン

逆に気になる、みたいな。笑

絵の見方ってよくわからない。そこで手にとってみたのが『絵を見る技術』です。

自由に見れば良いし自分なりに感じればそれで良いと思うものの、コツだけは知っておきたい!

という人におすすめなので紹介したいと思います!

この本でわかること!
  • 絵には主役がいる!
  • 絵の中に視線の道がある!
  • 主役の見つけ方
  • 道がそれを教えてくれる
絵の見方が実例豊富に示されているガル
目次

絵の見方がわかる!『絵を見る技術』秋田麻早子(朝日出版社/2019)

帯の「どうしてこの絵に惹きつけられるんだろう?」が非常に良い
著:秋田 麻早子
¥1,933 (2022/07/15 13:50時点 | Amazon調べ)
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本書の内容はこんな感じ

本書の章立てはこのようになっています。

  1. この絵の主役はどこ?ーフォーカルポイント
  2. 名画が人の目をとらえて放さないのはなぜか?ー経路の探し方
  3. 「この絵はバランスがいい」ってどういうこと?ーバランスの見方
  4. なぜ、その色なのか?ー絵具と色の秘密
  5. 名画の裏に構造ありー構図と比例
  6. だから、名画は名画なんですー統一感

後半にかけてどんどん絵の見方が緻密になっていく作りになっています。逆に言えば、前半の部分はわかりやすく入り口としてぴったりです。

そして実例付きでわかりやすい!

カラーで載っていてありがたい

実際の絵が数多く載っているので確認しながら読み進めることができます。

前半の内容から「フォーカルポイント」と「リーディングライン」を紹介してみたいと思います!

主役は誰だ?フォーカルポイントを探せ!

絵には主役がいて、フォーカルポイントと呼びます。

フォーカルポイントとは「焦点」という意味で、絵の中で最も重要な箇所を指します。絵の主役で、画家が一番に見てほしいと思っているところです。

『絵を見る技術』秋田麻早子(朝日出版社/2019)28ページ

フォーカルポイントの探し方はシンプルに「目立つもの」「目が行くもの」らしいですが、判断のポイントがあります。

人の顔など
中心に置かれるもの
明暗差があるところ
線が集まっているところ

これらがフォーカルポイントになっていることが多く、そうなっているところが主役だと判断できます。顔とか1箇所だけ色が違うところには、目が行きやすいものですからね。

誰しも一度は目にしたことのあるベートーヴェンの絵を見てみましょう。はやっぱり目立ちますし、顔のあたりは明暗差(コントラスト)がはっきりつけられていることがわかります。

また赤と白という色のコントラストも目立ちます。

ジョセフ・カール・シュティーラー 「ミサ・ソレムニスを作曲中のベートーヴェンの肖像画」 (1820)
パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集 より)

生徒に聞いてみると、「顔」「目」「髪」「本(楽譜)」に最初に目が行ったとの答えが多かったです。

楽譜のところも明暗差があって「目がいく」ところなので、楽譜は準主役といえるでしょう。

元ベンガル

音楽家「ぽさ」大事だからな!

ベンガルマン

情熱の赤も「ぽさ」出てるガル!

絵には主人公となるフォーカルポイントがある。
明暗差(コントラスト)が大きかったり、真ん中にあったり、視線を引きつけるもの。

絵の中に道がある!リーディングラインを追え!

絵の中には「リーディングライン」という線が用意されていて、視線を誘導する働きをもっています。

重要な箇所に向けて目を誘導する線のことを「リーディングライン」と呼びます。

同書40ページ

リーディングラインを追えば重要なものに行き着きます。重要なポイントを通る絵の中の道のようなものです。

元ベンガル

線なんて書いてねーよ

ベンガルマン

はっきりとは入っていないのよ

リーディングラインは明確に描かれているものではないので、ベートーヴェンで見てみましょう。

うっすら線を感じる

見えますか?

僕にはこんな風に線が引かれているような気がします。

縦線は真ん中でも良い気はします(´∀`)

「顔→ネクタイ→手のあたり→楽譜」とルートが見えますし、実際そう目を動かす人もいるでしょう。

元ベンガル

左奥の森しか見てなかった

ベンガルマン

いや、そこはマジで見ない

多くの線がさりげなく楽譜に集まっています。しかも人差し指で文字を「指す」という細工まで。笑

ベートーヴェンが主役であることは当然ですが、楽譜にも注目させたいとわかってきますね。

そう考えるとタイトルが「ミサ・ソレムニスを作曲中のベートーヴェンの肖像画」 なのもうなずけるというものです。

絵には線が隠れている。
画家はリーディングラインで視線を誘導している。

やってみたら、そうなっている気がする!

葛飾北斎の『富嶽三十六景』より「神奈川沖浪裏」(かながわおきなみうら)で見てみましょう。

うっすら線を感じる

この絵の主役は、やっぱり左側の大波でしょうね。青がカタマリとして使わて背景との明暗差(コントラスト)が大きく目立ちます。

線はどうでしょう?リーディングラインは見えますか?

僕はこう見えます。

ベンガルはこう感じる

リーディングラインに沿っていけば、やはり大波を通ります。

しかしその波の先。

波の先端までリーディングラインを追うと…富士山に行き着きます

そう富士山です。

北斎の『富嶽三十六景』は富士山をいろんな角度から描いたもの、あくまでも富士山がテーマなんです。

ストレートに富士山を描くだけでなく、大波を構図としての主役に据えつつリーディングラインの終着点に富士山を置く。奥の空を濃くすることで明暗差を出して富士山をさりげなく強調する

葛飾北斎おしゃれすぎ(´∀`)

しかも大波は手前で富士山は奥という、遠近法的な奥行きを感じる構図。かっこよすぎます。

『絵を見る技術』ちょこっとまとめ

絵には主役がいる!それがフォーカルポイント!
視線を導く線がある!リーディングライン!
言われてみればそうなっている気がする!笑

以上、簡単に2点を紹介しました。

ベートーヴェンも北斎も拙い知識と旺盛な好奇心で実践しただけのもの。あくまでも参考程度でお願いします(´∀`)

リーディングラインはいくらでも引ける気がしてくるもの。自分で見つけてこそ楽しめます!

絵画だけでなく、チラシや写真などのビジュアル表現全般に役立つ良書です。

その他にも「構造線」「バランス」「色」「構図」など様々な見方が示されています。最後の方にある練習課題なんて伏線回収のオンパレードで楽しすぎる一冊です。

身の回りのものを「絵を見る技術」で見はじめると面白いですよ(´∀`)

著:秋田 麻早子
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