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こんにちは!うるま市にあります学習塾ベンガルです!
今回はスポーツ指導に関する本の紹介です(´∀`)
女性のサッカー指導者としてスペインで活躍し、先日までJリーグの理事として活躍した佐伯夕利子さんの本です。
ビジャ・レアルというスペインのサッカーチームの育成年代を指導した際の指導システムの改革を紹介しています。
育成チームの話なので子ども達へのアプローチの仕方が話題の中心に。
大切な部分に絞ってシンプルに伝えてくれる本なので読みやすいですよ〜(´∀`)
本書の章立ては以下のようになっています。
以下、気になった内容をピックアップしてみます!
「アンラーン=学びほぐし・学び壊し」とは自分達の古い慣習や常識を疑い直すことです。
指導システムの改革の中で指導者のもつ慣習や常識を疑い直し、より子ども達に適した指導を選択していく過程が描かれています。
そのために指導者が自分の指導のあり方に自覚的になることが求められます。
どういう態度で接しているか、どういう言葉をかけているか。
それを知るために指導のようすをカメラに収めて振り返った(選手ではなく、コーチを撮った)といいます。
指導法のアップデートを絶え間なく続けるためにアンラーンが必要なんですね。
習慣化している。自分が信じてやまない。そういったことにこそ、あえて「?」マークをつけ、疑ってみましょう。きっと多くの気づきが得られるはずです。それが学び壊しです。
『教えないスキル ビジャ・レアルに学ぶ7つの人材育成術』佐伯夕利子(小学館新書/2021)46ページ
徹底的に指導のあり方を見つめる中で子ども達への声がけにも変化が生まれたと記されています。
「ムイビエン!」「ビエン、ビエン」
この2つとを連呼していました。スペイン語のビエンは英語でいうところの「グッド」。ムイビエンはベリーグッドです。一度のトレーニングは90分なのですが、ずっとこの言葉ばかり聞こえてきました。
「そこに価値のあるメッセージはあるの?」
こう問われた私たちは、「ビエンは空っぽだった」と気づきました。
同書82ページ
声がけは日々振り返ることが多いので、本当に共感しました。
「意味ある?」って言葉、意外とかけがちなんですよね。
いいね!とかマジで使いがちです。笑
塾で生徒達と接していても、自宅で娘と接していても気になるところです。自覚的に言葉を選ぶというのはなかなかむずかしいものです。
塾の先生をしていると、ある程度「最適解」が見えてきたりします。この場合はこうすればよい。こういう時にはこうしたらよい。そうやってパターンで打ち返していく。
でも、それを疑ってふり返っていくことが大切なんだと思います。
すべての生徒にハマる教え方も言葉がけも引き出し方もないわけです。だからこそ自分のあり方に自覚的になることが必要です。
絶え間ない自己観察と反省こそが原点。まだまだ成長したいですね。
受験勉強を指導していると、どうしても「受験」を主語に語ってしまいます。教える内容もスケジュールも生徒でなく、受験がメインとなります。
「受験がこうだから、こうしよう」
「受験があと3ヶ月だから、こうしよう」
タイムリミットのあるので仕方ありません。
でも、その視点だけでなく「学ぶ者を主語に立てた視点」が必要です。
特に成績が低迷している場合にはその子がどう感じどう考えているかを中心にしなければ、そもそも指導のスタートに立てないことすらあります。
子どもを主体として考え、学ぶ環境を作る視点を持つことが大切だと改めて感じました。
これら「教えないスキル」の核になるものを獲得するプロセスで、私は気づきました。「伸ばしたい相手を主語にすれば、誰しもがその相手のために心地よい学びをつくろうとする。誰しもが工夫し始めるのだ」と。
同書160ページ
さて今回はサッカーに関する指導の本の紹介でした。
サッカーは体育の授業でふれた程度ですが、サッカー指導の話はおもしろくて色々読んでしまいます。笑
定期的に参加しているコーチング研修での学びにも通ずるものがあり、とても勉強になった1冊でした。
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