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【読書ログ】あきらめの悪さが成功の秘訣!「やり抜く力(GRIT)」とは?

こんにちは。うるま市でむすめ2人を育てている学習塾ベンガルの安東です。

むすめ2人を育てる中で「あきらめの悪い子どもになって欲しいな〜」と思っています。

元ベンガル

あきらめの悪い子どもw

むすめにはランバイク(ストライダー)のチームに加入してもらって、練習に取り組んでいます。

ランバイクとは、いわゆる「ストライダー」「へんしんバイク」等の「ペダルなし自転車」のこと。写真は昨年、兵庫県の小さな大会に遊びに行った時のもの。

ランバイクを通して身につけて欲しかったのが「練習すればうまくなる」「練習 is 大事」ということ。

基本的には「結果」の話はしません。(たまに、しますけど 笑)

もともと速い子ではないので「結果」の話をすると、しんどくなるかな?と考えているからです。あまり速くはなっていませんが、練習は嫌がらないようになってきました。

前置きが長くなってしまいましたが、「あきらめの悪さ=最後までやり抜く」を育てるヒントとなる本を読んだので、「やり抜く力」についてまとめておきます。

著:アンジェラ・ダックワース, 翻訳:神崎 朗子
¥1,426 (2021/08/29 01:20時点 | Amazon調べ)
目次

「やりぬく力」とは?

「やり抜く力(GRIT)」とは、困難に打ち克ち、最後までやり通す力を言います。

あきらめずにやり抜くことはとても大切なことです。子どもだけでなく、大人にとっても育てていきたい力といえます。

情熱」と「粘り強さ」の要素があり、どちらも持っている人は「やりぬく力」を持っていると言えます。

たとえば「一時期だけめっちゃ燃えるタイプ」は「情熱」の面は持っていますが、「粘り強さ」は持っていないと言えます。

最後までやり通すこと。これが大切なんです。

なぜ重要なのか?

ズバリ「才能」だけでは成功できないから。

人には才能がありますが、並外れた才能の持ち主は多くはありません。

才能を開花させるにも「とことんやり抜くこと」ことが求められます。

陸軍士官学校の厳しい訓練を耐え抜いた人

水泳の世界記録をもつオリンピアン

小学生ながら難しい英単語を書くスペリング大会の上位入賞者

ビジネス界で大成功を収めている人

並外れた成果を出している人に共通するたった一つの力が「やり抜く力」だったそうです。

やり抜く力を育てていくことが、良い人生の支えとなっていくでしょう。

私の計算がほぼ正しければ、才能が人の2倍あっても、人の半分しか努力しない人は、たとえスキルの面では互角であろうと、長期間の成果を比較した場合には、努力家タイプの人に圧倒的な差をつけられてしまうだろう。

『GRIT やり抜く力』アンジェラ・ダックワース(ダイヤモンド社/2016)P77

「やり抜く力」は育てられる?

「やり抜く力」は育てられると言います。

他の心理学的特徴と同じように、「やり抜く力」は私たちが思っている以上に変化するものなのだ。

同書P132

「やり抜く力」を持つ人たちに共通する要素として

  • 興味:とにかく好きである
  • 練習:一点に絞った目標ぬ向けて練習をくり返す
  • 目的:人の役に立っていると思っている
  • 希望:今よりもっと良くなると思っている

の要素が挙げられるそうです。

これらを育てることが「やり抜く力」につながっていきます。

元ベンガル

ちょっち後半むずかしいな…

ベンガルマン

前半からはじめればOK!

前半の

  • 興味をもったことを追求する(興味)
  • 一点に絞って目標をつくる(練習)
  • できるまで繰り返す(練習)

これらは取り組みやすく、「やり抜く力」を鍛える良い練習になると思います。

最初から人の役に立っている(立ちたい)と思うのはかなり稀です。ヤンバルクイナばりの稀少っぷりではないでしょうか。

好きなことを続けているうちに、人の役に立ちたいという気持ちが芽生えてくるぐらいの感じでOKだそう。少しずつ親からのフィードバックで育てていけば良いと思います。

親だからできる手助け

親が手助けするのがベストなものがあります。

それは「目的」と「希望」についての声がけです。

お子さんが、ピアノが好きでたくさん練習しているとしましょう。

ピアノを弾くことが「人の役に立っている」と感じるのは難しいものです。子どもなら特にそうだと思います。

練習をがんばること自体を、親御さん自身が喜んではどうでしょうか?

嬉しい気持ちを率直に伝えてあげる。ほめるでなく、喜ぶ。

ずばり「他者を喜ばせること」も人の役に立つこと」です。それを子どもにインストールする。

喜びを伝えることで、「人の役に立っている」意識が出てくると思います。これこそ親御さんだからできること。子どもが誰よりも喜ばせたいのが、親御さんでしょうから。

また「努力すれば必ずうまくなる」と何度も伝えることで「希望」も育むことができます。

これは以前書いた『マインドセット やればできる!の研究』の内容で、本書にも登場していました。

「もっとうまくなる」「よい結果が出たのは、良い練習のおかげ」「アナタのがんばりを見ているわ」と練習やがんばりへの声がけを増やしましょう。

「才能」でなく「努力」に焦点をあてた声がけをすることで「自分次第でもっと良くなれる」という考え方を育てることができます。その成長思考は「やり抜く力」につながってきます。

「成長志向」の生徒たちは「固定思考」の生徒たちに比べて、はるかに「やり抜く力」が強いことがわかった。

同書P24

「習い事」で「やり抜く力」を育てる

本書の中で大学での成績優秀者を調査したところ

課外活動で「一年以上継続」し「進歩」を経験した人が多かったそうです。

元ベンガル

習い事は上達の良い経験だな!

その意味で習い事は「やり抜く力」を育てるのにうってつけです。

習い事によっては「コンクール」や「大会」があります。それに向けて練習するなんかすごく良さそうですね。

「取り組んで上達した」っていく経験を積み重ねてあげたいものです。

温かく包み込みながらも、高い基準を求めること、限度を示すことも重要だそうです。

「行きたくないなら行かなくてもよい」って訳にはいかないってことですね。

まとめ

  • 「やり抜く力(GRIT)」とは、最後までやり通す力で成功者の多くに共通している
  • 「やり抜く力」は育てられる
  • 好きなことに没頭し、課題を定め、練習を繰り返すことが大切
  • 親は「人の役に立っている」「自分次第でもっと良くなれる」というフィードバックをしてあげる
  • 習い事は多くの点で「やり抜く力」の成長を助ける

本書を読んで、改めてランバイクや習い事、むすめ達との向き合い方を見直していきたいと思いました。

最近は「課題を決め」「練習を繰り返す」ことができず、高い基準を要求していなかったので…ε-(´∀`; )

それでは今日はこのへんで。今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

著:アンジェラ・ダックワース, 翻訳:神崎 朗子
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