沖縄県高校入試の推薦「特別枠」って何？

こんにちは！うるま市にある学習塾ベンガルです！

沖縄県の高校入試には2種類の選抜方法があります。

推薦入試
一般入試
この2つです。

さて、その中でも推薦入試には「特別枠」というものが存在するのを知っていますか？

この記事では沖縄県高校入試における推薦入試の特別枠についてわかりやすく解説していきます。

推薦入試を検討している人は、しっかりと押さえておきたい内容ですのでぜひご確認ください！

特別枠ってなに？

推薦入試での入学者の割合は事前に決まっています。

普通科だと、募集定員の20%以内というのが推薦入試の定員になっています。

沖縄県の入試選抜要項を見てみましょう。

このように書かれています。

ア 普通科 20パーセント以内
イ 理数科、学術探究科、文理探究科、国際英語科、国際人文科、国際文科、国際科、自然環境科及びフロンティア科 30パーセント程度
ウ 芸術科、体育科及び生涯スポ－ツ科 50パーセント以内
エ 農業、工業、商業、水産、家庭、情報及び福祉に関する学科 30パーセント程度
オ 総合学科 30パーセント程度
（令和6年度「沖縄県立高等学校全日制・定時制課程入学者選抜実施要項」より抜粋）

入試選抜要項を見てみると、以下のように書かれています。

高等学校長は、特に必要と認める学科の募集人員については、当該割合によらず、県教育委員会教育長（以下「教育長」という。）と協議して定めることができる。
（令和6年度「沖縄県立高等学校全日制・定時制課程入学者選抜実施要項」より抜粋、太字はベンガルよる。）

つまり、推薦入試については「学校が求める生徒像を満たす生徒は、20%枠をオーバーして合格者を出してもいいよ！」ということです。

これが特別枠の内容です(´∀｀)

特別枠の設定できる範囲

特別枠の設定できる範囲もあらかじめ決められています。

ざっくりいって「＋5%以内」で設定されています。

たとえば募集定員が200名の学校の場合

推薦入試（20%）：40名
特別枠（5%）：10名
一般入試（75%）：190名

といった感じになります。

この例だと、10名多く推薦入試の合格者が出て、一般入試での定員は実質10名減となります。

特別に必要と認める学科

その高校が「特に必要と認める学科」はこの「特別枠」を設定します。

特に必要と考えるには、それなりの内容が必要です。

そこで、特別枠を設定した高校は「求める生徒像」を明示しています。

その「求める生徒像」に合致する生徒に関しては、推薦入試での特別枠での合格とするということです。

沖縄県の高校入試の特別枠の一覧

ここで沖縄県高校入試の推薦入試の特別枠の「求める生徒像」にどういうものがあるのかを見てみましょう。

高校が多いので、PDFデータを貼っておきます。こちらでご確認ください。

※黄色で塗られているところが今年からはじまった特別枠です。

以下にうるま市近隣の高校の「推薦入試の特別枠」を抜粋してまとめました。
（ピンク色で塗っている部分は今回からの特別枠です）

高校	特別枠の求める生徒像
前原高校（総合スポーツ）	「コース重点種目」において優れた技能を有し、評定平均2.8以上で、部活動の活性化に努める意思があり、学業との両立を目指す生徒 ※総合スポーツコース特別枠における「コース重点種目」は実施要項に明記予定。
前原高校（文理コース）	「指定種目」において優れた技能を有し、評定平均3.0以上で、部活動の活性化に努める意志があり、学業との両立を目指す生徒 ※文理コース特別枠における「指定種目」は実施要項に明記予定。
前原高校（英語コース）	①全教科の評定平均が3.0以上で、英語の評定平均が3.5以上の生徒。 ②外国の文化や国際交流・理解に興味関心があり、入学後英語の学習はもちろん、他教科の学習に懸命に取り組む生 徒。 ③英語で自分の考えを表現し、他者と積極的にコミュニケーションを図ろうとする生徒。
与勝高校	与勝高校で学業とともに、部活動、生徒会活動、ボラテンィア活動、さらに資格・検定取得等の活動へ力を注ぎたいとする明確な目的意識を持った生徒
具志川高校	推薦入試における個性表現に準ずるスポーツ分野において、大会等で実績を残すことはできなくとも、優れた技能を持った生徒
球陽高校（理数科）	理数系において、顕著な能力を持ち、特に優れた実績を残し、入学後も他の模範となり、本校の教育課程を修得する見込みのある者
球陽高校（国際英語科）	英語系において、顕著な能力を持ち、特に優れた実績を残し、入学後も他の模範となり、本校の教育課程を修得する見込みのある者
北中城高校	①本校の指定する部活動において、顕著な能力があり、その活動を通して学校活性化に貢献できる生徒（指定部活動：自転車競技、野球、男子バスケットボール、男子ハンドボール、吹奏楽） ②以下の分野において顕著な実績（本校ランク表A以上）があり、学校活性化に貢献できる生徒 （1）スポーツ活動、（2）文化活動、（3）社会活動、（4）ボランティア活動、（5）資格取得等の活動、（6）その他顕著な実績
具志川商業（全学科）	①部活動で優れた技能を有し、入学後も推薦された部活動を通じて学校活性化に貢献できる生徒 （指定部活動については、募集要項にて別途定める） ②明朗にして品行が良い生徒 ③勤怠状況が良好な生徒 ④評定平均が2.8以上の生徒

上記の生徒像に合っているという生徒は、積極的に推薦入試を活用するのも良いかもしれません。

特に具志川商業と前原高校（英語コース）は新規での特別枠設置になるので、今年の推薦入試の倍率の変化が注目です。

特別枠の分だけ一般入試の定員は減る⁈

さきほどもすこし書きましたが、特別枠があると一般入試の定員が少なくなります。

特別枠で推薦合格者が＋5%で出た場合、一般入試の定員は−5%になります。

実質的には一般入試の定員減となるので注意が必要です。

逆に、推薦入試での合格者が募集定員に満たない場合は一般入試での募集定員は増えます。

ここまで沖縄県高校入試の推薦入試の「特別枠」について紹介してきました。

これから推薦入試を活用しようと考えている生徒は、もう一度「令和６年度推薦入学における特別枠の求める生徒像一覧」を確認してみてください！