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【沖縄の教育】激震!県内予備校の買収

こんにちは!学習塾ベンガルです!

今日は沖縄の塾・予備校界を驚かせた、沖縄受験ゼミナール(株式会社オー・イー・エス)即解ゼミ(株式会社タケジ・ヒューマン・マインド)という県内最大規模の大学受験予備校の買収について考えていることをまとめておきます。

両社のプレスリリースは上記のリンクよりご覧いただけます。

目次

まじか!衝撃のニュース

沖縄県内では新聞でも報道され、沖縄受験ゼミナールの浜学園による買収。ぼくは以前、関連予備校に勤めてたこともあってすごくびっくりしました。

沖縄受験ゼミナールとは

言わずと知れた「沖ゼミ」であり、運営会社のOESは県内一の生徒数と合格実績と売上を誇る教育グループ。沖縄市と那覇市に自社ビルによる大きな校舎を構えています。沖縄受験界の雄と言える予備校です。

知った時には戸惑いました。県内では最大手と言える予備校ですし、報道を見ていてもインパクトは結構大きかったのではないかと思います。何より僕へのインパクトは結構大きなものでした。

浜学園とは

沖縄には校舎がないので知らない人も多いかもしれませんが、こちらも関西中学受験の雄と言え、難関の灘中学への合格者数16年連続日本一と謳っています。結構すごいです。すごいとこが来てます。

浜学園のプレスリリースより

浜学園のホームページにこのような記事があります。

(生徒数が)全国的に「自然増減」が減少する一方で、沖縄は唯一増加している県であり、また、沖縄は文科省主催の「全国学力テスト(小学校)」において、学力の底上げ傾向にあります。ここ最近、沖縄の学習塾業界では、大手企業も新規参入するなど企業間の競争が激化しておりますが、OESが築き上げた沖縄の地盤に、浜学園が永年蓄積した教育のノウハウを融合することで、浜学園にとって、優位性を保持しながら、新たなエリア・顧客開拓ができると考えました。また、将来的な展望として、浜学園が裾野を広げた小等部の生徒を、OESが得意とする中等部・高等部へトスアップできることにおいても、事業上のシナジーが明確であると考え、OESと協議・検討を進めた結果、資本業務提携に基づいた協働関係を築き上げていくことで合意をいたしました。

子どもが増えてて学力の底上げ傾向にある

子どもの数は沖縄においても頭打ちになってはいますが、全国に比べれば多い方かもしれません。学力調査テストでも点数を上げつつあり、より高いレベルと引き上げることができると考えているようです。

優位性を保持しながら

関西トップの浜学園のノウハウをもってすれば、沖縄の中学受験や小学生指導(中学生も?)において優位だと考えてのM&Aとなります。レベルの高い指導を提供することで生徒数を増やす準備を整えているようです。。

小学生を広げて中学・高校へバトンタッチ

対象は小学生。そこから中学、高校の学びへとつなげていく考えを持っているようです。

沖縄の塾業界はどうなるの?

浜学園は沖縄において小学生のフィールドを受け持ちつつ、中高は沖ゼミへとバトンタッチしていく流れが読み取れます。当面のところ雇用も教室もそのまま維持すると発表されています。つまり、なくなったりしません。あくまでもより充実させていくという方向のようです。その上で浜学園のノウハウが沖縄に上陸するということです。これは双方にとって、何より沖縄の教育環境にとって大きなものと言えます。

小学生への教育サービスが充実!?

となると、これまで小学生の中学受験といえば、県内では一択だったと思いますが、そこに新たな風が吹くことになります。一定数のニーズもあり、子ども達、保護者にとっては選択肢が増えることを意味します。量的な意味においては「選べる」ことのメリットは大きいと思います。小学生への教育サービスが今まで以上に充実するかもしれません。

また中学受験をしない小学生向けの塾サービスも提供するでしょうから、ますます環境は整備されるでしょう。

塾の目的を考えて利用する

こうやって色々なサービスが出てくると「選べない」ってことが出てきます。中学受験をするのか、しないのか。何のために小学生のころから塾に預けるのか。そうやって「目的」を考えた方が選びやすくなります。サービスが増える=選択肢がたくさんあるというのは、「選ぶ困難」を生み出すかもしれません。その中でベストな選択をするには「何を求めるのか」をイメージしておいた方がよいでしょう。

これまで以上に子どもたち自身と将来や未来を考える時間が必要になります。僕もひとりの親としてよくよく考えていきたいと思っています。

小中学生向け学習塾の競争が激化!?

間違いなく競争は激化します。このような場合、比較的大きな塾がぶつかり合う構図になるかと思います。それなのに、小さな塾から生徒がいなくなるという…笑。二択ってわかりやすくてどっちかに流れるんですね。ガストの近くにやよい軒が出来たからガストのお客さん減ったと思ってたら、近くの定食屋がつぶれたみたいな話です。

巡り巡って「教育環境の多様性」を失う状況が生まれてきます。小規模塾もしっかりと色を出す。じぶんの色で生徒を育てて生徒を集める。そういう風にしていかなければなりません。

さてここまで沖縄の予備校のお話を書きました。対岸の火事とまでは言わずとも、すでに大学受験に携わっていない僕は「へ~」と思っていたけど、実は僕のような小さな塾を開業しようと思ってる人にはけっこう身近な話だったんですね。いま一度じぶんの作る塾のことを考えないといけないなと考えています。

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